何かとご縁のあるエンジニアの井上さんから
連絡をいただいた。
「勝さんて福岡出身でしたよね?」と。
これがきっかけで福岡物産展で
ライブをやることとなった。
会場は川越の丸広百貨店6Fの「まるひろば」。
20分ステージを2回という内容。
百貨店のイベントなので
お客様の平均年齢は高めだろうと予想した。
先方からの注文は
「福岡県ならではの曲をぜひ!」
とのことだった。
改めて言われると
パッとお思いつかなかったが、
なんとなくシナロケとかチェッカーズとか
サンハウスとかロッカーズとか
まぁ福岡物産展に足を運びそうな年齢の方々には
ちょっと縁遠いかもというミュージシャン達が
頭をよぎった。
個人的には大好きな面々だが、
なんとなく百貨店側にも寄り添わなきゃなとね。
そう考えるのは大人である僕としては
至極真っ当だしね。
そこで思いついたのが
松田聖子である。
久留米出身の彼女は
間違いなく福岡女子であるし
おそらく日本中の人が知っている
現役アイドルである。
あと思いつくのは「炭坑節」くらいかな。
「黒田節」もあるが、
歌ってもウクレレソロでも
僕がやるとちょっと間延び感が出ちゃうかも。
となると「炭坑節」かなと。
一番の歌詞はおそらく皆さんご存知だろうが
二番以降はきっと知らないだろうし、
(かくいう僕も知らなかった)
まぁ一番二番を歌って
最後にもう一度一番を歌って締めればいいかなと
思いながら歌詞を調べたところ
これがめちゃ素晴らしい歌詞であった。
粋というか、なんとも素晴らしい日本語であった。
うまく説明出来ないが
まさに古き良き日本の文化の香りが漂う
素敵な歌詞なのだ。
この素敵な歌詞を
皆さんに解説したら良いんじゃないかなと思い
構成を決め練習を開始した。
この手の歌は拍数も不規則で
コードもどう当てたら良いのか分からないながらも
うまい落とし所を見つけ
なんとか形にしてみた。
結果、皆さん手拍子&掛け声で
参加してくださり
歌詞の内容には笑顔でうなずき
最終的には会場一体となって歌った
一番盛り上がった曲となった。
なんの装飾もされていない丸裸の歌が
皆さんの手拍子と掛け声と笑顔だけで
構築されていた。
たまたま僕はウクレレを弾いていた
ただそれだけのこと。
楽器より先に歌があったのだ。
これはまさに音楽の原点なのだな。
これは気づけて本当に良かった。
この時に感じた音楽のあり様としての原点を
ちょっとみんなにも伝えていきたいなと
猛烈に心を揺り動かされた。
しばらくはやってみようと思う。
「炭坑節」をね。
セットリスト
1st stage
1。ルパン三世’78
2。パラピリプルペレポロペロパロリン
3。炭坑節
4。赤いスイートピー
2nd stage
1。Can’t buy me love
2。炭坑節
3。赤いスイートピー
4。カノン
20分のステージは
1回目も2回目もとても喜んでいただけたようで
僕も一安心。
イベントの特性上、
1回目と2回目のお客さんは異なるが、
1回目が楽しかったからと
2回目も来てくださった方々もいて
嬉しかったな。
丸広百貨店イベントスタッフの皆さん、
井上さん、素敵な機会をありがとうございました。
今回のイベントで、勝誠二は
日本中の福岡物産展でライブが出来ることが
証明されましたので
各地のイベンターの皆様、
どうかよろしくお願いいたしますw。