バンドというのはとても不思議なもので
今回のツアーでも強く感じたのだが、
サウンドがどんどん変わってくる。
基本となる軸が分かってくると、
そこに何かを足してみたり
引いてみたりする。
それがバンドの醍醐味でもある。
僕の中で一番変わってきたのは
「ルパン三世~」だ。
一人でやるときと
弾き方が全く異なる。
リズムとバッキングとメロディーを
一人でやるのがウクレレソロと呼ばれるが、
ここではリズムとバッキングは
ドラムとベースに委ねることができる。
つまりバンドバージョンでは
より一層のメロディーの強調が求められるわけだ。
だからといって
メロディーだけ弾いていれば良いということではない。
いつものアレンジの内容で
さらにより一層メロディーが
強調される弾き方を見つけ出さなければ
僕がバンドでやる意味はない。
ここ名古屋でのライブは
それが最もよく出来たと思う。
考えてみれば新宿から数えても、
新宿・赤坂・博多・大阪・名古屋と
たった5回しかやっていないのだ。
というか名古屋はこれからだから
まだ4回だw。
で、このたった4回が、ツアーを丸1年
やってきたかのような変化を生み出している。
変化の具合はバンドにもよるだろうけど
初日と千秋楽ではきっと変わってきているはずだ。
「育つ」というのが一番近いかな。
サウンドが育つのだ。
とにかくこいつがスゲ~かっこいい!
名古屋で一番リハに時間をかけたのが
実は「おもちゃのマーチ」である。
間奏の部分だ。
きっと想像つきにくいかも知れないが
あの荒くれだった間奏の部分だ。
テキトーにやっているように見えるかも知れないが
細心の注意を払ってやっている。
だが伝えたいのは「細心の注意」ではなく
「テキトー」とか「荒くれだっている」の方だ。
それを伝えるために「細心の注意」が必要となる。
一人でやった曲は、久しぶりに
ハワイアンをやってみた。
実にウクレレらしくて良いと思う。
ソプラノを弾いたりした曲もあったしね。
ウクレレはやはり楽しい。
アンコールが終わり
「ありがと=!!」って叫んで
控え室に戻ると、
メンバーが帰ってこないw。
あれ?と思ってステージを見ると
演奏を始めている。
サプライズであるw。
ご機嫌だ。
僕もご機嫌だが、
お客さんたちもご機嫌だ。
絶対テキーラが来ると思ったら
案の定だw。
しかもロックバージョンだ。
憎いメンバーと一緒にやれて
最高のラスト曲だった。
メンバーに感謝だ。
セットリスト
1st stage
1。小さな竹の橋
2。エピリマイ
3。赤いスイトピー
4。ラブ☆ロケット
5。寿限無(w/Band)
6。Cafe Paradise(w/Band)
7。どんぐりころころ(w/Band)
2nd stage
1。ボヘミアンラプソディー
2。ピスタチオ
3。Groovy Revolution(w/Band)
4。おもちゃのマーチ(w/Band)
5。魂の降る夜(w/Band)
6。かえるの合唱(w/Band)
7。急げ!サイダーポップ(w/Band)
アンコール
・カノン
・ハワイさん(w/Band)
・ルパン三世のテーマ’78(w/Band)
・テキーラ(w/Band)
楽しいツアーはこれで一段落。
年内にまたこのメンバーでやりたい。
素直にそう思えるツアーだった。
ライブ終了後、我々を乗せた車は
東京目指して走り出した。
すべての会場に集まってくれた
仲間たちに感謝します。
関係スタッフとして動いてくれた
皆さんにも感謝します。
関慶和(Ds.)、片野篤(Bs.)、
タク(ローディー)にも感謝します。
素晴らしいメンバーとのツアーだった。
バンドサウンドが面白かった分、
一人でも何か面白いことができそうで
どうかそっちも楽しみにしていてほしい。
今後ともよろしくね~!