2016年4月に台湾の南にある高雄という街で
第1回目のウクレレフェスが開催されました。
ありがたいことに僕はトリを勤めさせていただき、
「謝謝~~~~!!!!」といってステージを降りてくると
興奮して駆け寄ってくる人あり。
「勝さん、中国ツアーやらないか?」と。
「ぜひやりましょう!」とお答えしましたが、
実は半信半疑でした。
だってそう思いますよね?
みんな興奮状態だしw。
ところが日本に帰ってきてしばらくすると
メッセが来まして
「中国ツアー決まった!」と。
鳥肌経ちました。
そして行ってきました。
香港と広州です。
12/15(木)に香港入りします。
空港で今回主催のEmilyさんをはじめ
台湾のG.j. LeeやHankが出迎えてくれました。
DA1の到着を待ち、
食事やらホテルのチェックインやら、
香港の南端にある超高級ゴルフ場で撮影やら、
セッション曲のリハなんかをします。
今回のスケジュールでは
ゆっくりできるのがこの日の夜しかないので
街に繰り出して大騒ぎですw。
ディスコでテキーラ祭りでした。
そして12/16(金)ライブ当日。
MOMというlive houseでHank、G.j.Lee、DA1らとコンサート。
たくさんのみなさんに集まっていただきました。
HankはOhta-sanスタイル。
若い頃のOhta-sanみたいでとてもアグレッシブ!
普段はとても物静かなHankが
とても饒舌にお喋りしていたのにビックリw。
G,jは弾き語ったり、会場を練り歩いたり。
大きな身体で繊細なプレーはさすが!
うまいな~w。
DA1は登場から盛り上げるもエフェクタートラブルで
一気に会場はなごやかにw。
(エフェクタートラブルその1w)
でもクールな演奏に会場は盛り上がりました!
そして僕はといえば、
「ピスタチオ」でのルーパートラブルでドギマギ。
今までにないタイプのトラブルでした。
でもかえって盛り上がったな~w。
(エフェクタートラブルその2w)
終わったあと調べたら、原因は僕でしたw。
セトリはこんな感じ。
1。ルパン三世のテーマ’78
2。パラピリプルペレポロペロパロリン
3。ジョニー&マーガレット
4。ピスタチオ
5。カノン
アンコール
・急げ!サイダーポップ
途中、クリスマス曲メドレーの
セッションコーナーもあったりと
会場はとても盛り上がりました。
終わったあとも写真やサインでスゴかったな。
みんなホントありがとうね~。
———
そして翌早朝。
広州へ移動です。
新幹線のような列車で移動するのですが、
香港の九龍から乗る時にパスポートの提示が必要だったりと
初めての経験で楽しかったです。
車窓からの風景を眺めながら
「もしここで生まれ育っていたら」なんてことを
眠たい頭でぼんやり考えてました。
「たぶん今一緒にいるこの人たちとは
出逢ってなかったかもしれない」なんて思うと
実に奇跡的な中国ツアーだななんてね。
さて広州でのウクフェスはACEウクレレの主催です。
何本か弾かせていただきましたがかなりいいです!
日本に入ってきてるのかな。
DA1たちのWSを覗きながら
夜はアコギのギタリストのライブを観に行きました。
アメリカのギタリストでACEウクレレが呼んだそうです。
フォインガースタイルでしたが
アイディアが豊富で飽きることがありませんでした。
アイディアというのはやはり大切ですね。
じつはここで第3のトラブルがw。
ギタリストのルーパーが~~。
DA1と「エフェクターに何かありますね。やばいっすw」って
笑いあいました。
翌12/18(日)第6回広州ウクレレフェスティバルです。
1カ所に様々なホール(というか割とオープンなスペース)があり
いろんなイベントが同時に開催されていました。
ウクレレフェスのとなりの会場(カーテン一枚で仕切られてる)では
ダンスバトルをやっててスンゴイ大音量で盛り上がっていますw。
その中でサウンドチェックをすませ、
いよいよフェスのスタート!
まずはアマチュアのみなさんからです。
弾き語りが多かったように思います。
チビッコバンドもあったな。
その間もとなりのダンスバトルは続きますw。
1部最後は9才の男の子Feng Eです。
ハワイでのコンペティションでも受賞した少年です。
圧巻のステージで会場を沸かせます。
ここでエフェクタートラブルが!
(エフェクタートラブルその4)
ルーパーが機能しなかったようです。
スタッフがステージに集まり、
対処してくれて無事スルー。
そしていよいよ我々の出番です。
夜の10時30分を過ぎていたと思います。
このころようやくとなりのダンスバトルが終わります。
香港から一緒のHank、G.j. Leeらが盛り上げます。
ここで日本から高橋重人さんも合流。
初めてちゃんと観させていただきましたが、
めちゃくちゃ楽しいステージでした。
彼はホント努力の人だと感じました。
そしてDA1。
ステージの後ろから観ていたのですが、
鬼気迫るほどの迫力のステージでした。
この日の彼の演奏は本当に素晴らしかった!
今まで見た中でもダントツのパフォーマンスだったと思います。
そして僕です。
1。残酷な天使のテーゼ
2。パラピリプルペレポロペロパロリン
3。コニチハアリガト
4。ジョニー&マーガレット
5。ピスタチオ
6。カノン
ステージに登場すると
「キャー」という黄色い歓声があがります。
広州ではyouTubeを観ることができません。
どこで僕のことを知ったのか分かりませんが、
どうやら知っているようです。
1曲目を弾き始めた時に
「あれ?リハと音が違う」と感じました。
イベントではよくあることです。
「出音がOKなら」と続けました。
G.jがステージに飛んできて
「ワイヤレスのバッテリーをチェックしろ!」と。
バッテリーは十分です。
でも明らかに音がおかしい。
そのうちに音が出なくなりました。
ワイヤレスをケーブルに交換します。
でもショボショボな音は変わりません。
それでも広東語と北京語でMCをし演奏を続けます。
「ピスタチオ」でルーパートラブルが起こります。
録音されていないのです。
インジケーターは間違いなく点灯していました。
リハでも機能していました。
踏み間違いはありません。
本番中の例のフレーズのダビングの時になって初めて
録音されていないことが分かり、
それでも曲は始まっているので止めるわけにはいきません。
なんとかルーパーなしで続けますが
相当へこみます。
オーバードライブを踏む余裕もなく
もちろんベースも弾けず。
間奏部分ではPAにも登るつもりでした。
ウクレレでそんなことするヤツいないからね。
「絶対に盛り上がる」と確信していたことが
ことごとく出来ませんでした。
最後は「カノン」です。
ルーパーが機能しないのでは
ただの「カノン」です。
それでは僕がやる意味がないのです。
とりあえずステージ上で
もう一度ルーパーをチェックしてみます。
機能しています。
一か八かで「カノン」を始めます。
なんとか最後まで演奏することができました。
申し訳ないと思いながら
深々と頭を下げます。
みんな楽しみにしててくれたのにと
不甲斐ない思いでいっぱいです。
原因が不明のまま、呆然としたままステージを降ります。
そのあとのことは実はあまり覚えていません。
僕のあとにYoloというウクレレグループが
出ていたのは覚えています。
彼らと一緒にセッションしたのも覚えています。
絶対にみんなの心を鷲掴みに出来ると
自信満々で臨みました。
1ミリの不安もない状態です。
失敗などありえないのです。
肉体的にも精神的にも。
なぜあんなことが起こったのか
日本に帰ってきて
くまなくチェックしましたが
すべてがちゃんと機能します。
もちろんウクレレの音もちゃんと出ます。
僕の胸を締め付けたのはそれだけではありませんでした。
深夜0時30分にイベントが終わり、
そのあとお客さんたちが興奮しながら
「本当に楽しかった!」
「あんな素晴らしいカノンは初めてで、今も震えています」
「握手を」「どうかハグを」「一緒に写真を」などなど。
たくさんの方から言っていただいたことでした。
リベンジしたい。
極上な勝のパフォーマンスを
広州のみなさんに届けたい。
言い訳は出来ない。
勝に二度目の広州へのチャンスがあるのか分からない。
受け止めなければならない。
なかったことには出来ない。
嘘はつけない。
ホントにすまない。
とにかく気持ちを引き締め
次に進むのだと自分に言い聞かせました。
だけど悪いことばかりではありませんでした。
このツアー中にHankから基本的なテクニックを教わった。
今まで我流でやってきたので
一度全てをリセットしてみようと思えるようになった。
今はドレミの練習をしているw。
これがなかなか思うように弾けないんだな。
そうそう、
「コニチハアリガト」ではみんな一緒に歌ってくれたんだよ。
初めて聴く曲なのにね。
めっちゃ嬉しかったです。
この曲は、イベントのスポンサーでもあるホスコの
BigIslandウクレレを弾かせていただきました。
ホスコのHさんお世話になりました。
いろんなことがあった香港・広州ツアーでしたが
いろんな意味で得るものも多かったツアーでした。
翌早朝、香港に戻りEmilyさんらと昼食をしながら
「今度は香港・台湾ツアーはどうだ?」なんて話しで盛り上がりながら
東京に戻ってきました。
2016年のライブはこれにて全て終了!
今年1年ありがとうございました~!
来年も頑張るぞ!!
応援よろしくねw。