レポ:4/1(土)the Cavern Club@Liverpool, England(the BeatUS)


成相さん(from U900)からある日メッセが来たのです。
「リバプールのキャバーンでライブやりませんか?」と。
「行く!」と即答。
そして珍道中が始まります。

3/31(金)———–
夜ロンドン入り。

ホテルチェックイン後、
夜のうちにリバプールまでの特急チケットを
発券しようと話し合う。
ところがちょっとした手違いで発券出来ず。
成相さん、泣く泣く買いなおす。

「これは僕のせいなので、全額僕が持ちます。
だから今夜は奢ってください!」。
ユーストン駅の近くのアフリカ料理屋で
「ペリペリチキン」を奢る。
身も心もスパイシーな初日の夜w。

4/1(土)———–
朝、ホテル近くの「Speedy’s」というカフェに行く。
映画「シャーロック」のロケ地にもなった所だ。
小さなカフェだがとてもいい感じ。

「Are you Sherlockian?」と聞かれ「Yes」と答えるw。
イギリスでおいしい食事の代表格は
イングリッシュ・ブレックファストだといわれている。
シンプルで美味しい。
飲み物はもちろんTea。
何も言わずともミルクが入ってくる。
これ以降、ロンドン滞在中は毎朝ここに来ることとなる。

さぁいよいよリバプールへ。
ユーストン駅からリバプールへ
およそ2時間10分ほどの旅。
お昼頃到着。
目的地までテクテク歩くと
キャバーンクラブのあるマシューストリートに到着。
ひとまず歩いてみる。

若い世代もいるが、年輩者が多い。
おそらくビートルズと同世代と思われる。
思わず写真を撮りたくなる所も多く、
みんなどこもニコニコと並んでいる。

一度、キャバーンクラブへ顔を出す。
昼間から人がビッシリでびっくり。
もちろんライブもやっている。
楽器等の荷物は預かってもらえないようなので
ひとまずホテルへ。
そこでライブのリハをやる。

少し時間があるので、
「The BEATLES story」というミュージアムに行く。
ここはビートルズの歴史がザックリと分かるような
展示物がある場所だ。
ライブ本番にむけて気分も高まる。

地下のFAB4 cafeでサンドイッチとコーヒーを頼むも、
レジのおねーちゃんが何を言っているのか
皆目聞き取れず、成相さんとふたりで凹むw。
リバプール訛りなのか、異国からのバイトちゃんなのか。

マシューストリートの入り口に
Hard Day’s Night Hotelがある。
そこのレストランでディナー。
でかいハンバーガーにビールで緊張をほぐす。

いよいよキャバーン入り。
マシューストリートは昼の顔とは違って
子どもや年輩者は少なくなっている。
夜の顔だ。
狭い通りには酒、タバコの匂い。
そして大声で酔っぱらっている若者たち。
ヤバい。
ヤバい匂いがする。
昔、ここら界隈が港町だった頃、
きっとこんな猥雑とした通りだったんだな
と思いを馳せる。

店に入ると、昼間より人が多い。
ステージ&楽屋は店の奥。
そこまで移動するのが大変なほど。

楽屋では、我々の前のバンドが控えている。
出演しなれているバンドのようで
親切にいろいろと教えてくれる。

夜の11:30近くになり、
店の中はますます猥雑になる。
そしていよいよ我々の出番。

「From Tokyo, Japan!! The BeatUS!!!」と紹介され
ウクレレとウクレレベースを持った二人が
ステージにあがる。
ステージは意外にせまい。
ステージの横でステージに腰掛けて
我々をじっと見ている女性。
そしてすぐ目の前には酔っぱらったお客さんたち。
アジア系の人たちは、僕ら以外には0%。

いよいよスタート。
1。Hard Day’s Night
2。Day Tripper
3。She Loves You
4。Help!
5。Can’t Buy Me Love
6。I Want To Hold Your Hand

みんなが歌ってくれている。
大合唱になっている。
僕らをスマホで撮影している。
ステージ横に座っている女性をチラッと見ると
僕と目が合う。
ニコニコとこちらを見ている。

あっという間に時間は過ぎ、
楽屋に戻る。
喉がカラッカラになっていた。

帰り際、ハイタッチやハグ、
とにかく気に入ったと話しかけてくるヤツ、
すぐには店を出られない状態だった。
少しリバプールが分かった気がした。
少しビートルズが分かった気がした。

ホテルまで歩いて帰った。
幸せな時間だった。

4/2(日)———–
午前中、
ビートルズタクシーに乗り
各メンバーの生家やゆかりの地を訪れる。
そしてそこにまつわる曲を演奏する。

ドライバーのダニーはギタリスト(ときどきベーシスト)で
ビートルズの若かりし日のことを
まるで見てきたかのように話す。
それがとても楽しい。

とくにグッときたのは
ジョンとポールが出会った教会。
「あぁここが運命の始まりの場所なんだな」と。

午後、ロンドンへ戻る
ホテルの部屋で撮影したりして過ごす。

4/3~4———–
朝は「Speedy’s」から始まる。
残された日を観光に当てる。

世界一有名な横断歩道、
アビーロードにももちろん行く。
信号も無い小さな交差点には
ビートルズファンが常にいて
写真を撮っている。

少し離れたベンチで
ビートルズの曲の演奏を始めると
じっと見ていたマイケルがドラム(鞄)で参加してきた。
しばしのセッションタイム。

セビルロウストリートにある、
映画「Let It Be」のラストシーン、
ルーフトップ・ライブの場所も見に行った。
ここがビートルズの終わりを象徴する場所。
ここもグッと来た。

世界で2番目に大きいといわれる
大観覧車「ロンドンアイ」に乗って
ロンドンの街を一望したり、
散歩途中でソフトクリームを食べたり、
ロンドンタワーブリッジを渡ったり、
大英博物館に寄ったり、
パブでビールを飲んだり。
これはまるでデートw。

ビートルズが好きでバンドを始めて、
今回あらためて自分の原点を見ることが出来た。
やっぱ好きなんだな。

声をかけてくれた成相さん、
全行程の計画を立ててくれてありがとう!
楽しい旅でした。
夢のようなひと時でした。

たぶんこれからもずっと
音楽続けていくと思うw!